物件選び2025.11.12約8分で読めます

中古物件の耐震性能をチェックする方法

旧耐震・新耐震の違いと確認ポイント

耐震性チェック

日本は世界有数の地震大国です。中古住宅を購入する際、耐震性の確認は最も重要なチェックポイントの一つです。特に1981年(昭和56年)以前に建てられた「旧耐震基準」の建物は、現行の基準を満たしていない可能性があります。

この記事では、中古住宅の耐震性を見極めるためのポイントから、耐震診断の方法、補強工事の費用相場まで、名古屋で多くの中古住宅リノベーションを手がけてきたLIFIXが詳しく解説します。

この記事でわかること

  • ・旧耐震基準と新耐震基準の違い
  • ・中古住宅の耐震性を見極めるポイント
  • ・耐震診断の種類と費用
  • ・耐震補強工事の方法と費用相場
  • ・耐震リフォームで使える補助金制度

旧耐震基準と新耐震基準の違い

日本の建築基準法は、大きな地震が発生するたびに改正されてきました。特に重要なのが、1981年(昭和56年)6月1日に施行された「新耐震基準」です。

旧耐震基準(1981年5月31日以前)

旧耐震基準は、「震度5程度の地震で倒壊しない」ことを目標に設計されていました。しかし、震度6以上の大地震に対する想定は十分ではありませんでした。

新耐震基準(1981年6月1日以降)

新耐震基準では、「震度6強〜7程度の大地震でも倒壊しない」ことが求められるようになりました。1995年の阪神・淡路大震災では、旧耐震基準の建物に大きな被害が集中したことから、この基準の重要性が再認識されました。

項目旧耐震基準新耐震基準
施行時期1981年5月31日以前1981年6月1日以降
想定地震震度5程度震度6強〜7程度
目標倒壊しない倒壊せず、人命を守る
住宅ローン控除条件付き(耐震基準適合証明書が必要)適用可能

重要な注意点

建物の「竣工日」ではなく「建築確認申請日」が1981年6月1日以降であることが重要です。建築確認申請から竣工まで数ヶ月〜1年以上かかることもあるため、1981年〜1982年頃に竣工した建物は、旧耐震基準の可能性があります。必ず建築確認申請日を確認しましょう。

中古住宅の耐震性を見極めるポイント

中古住宅を購入する前に、以下のポイントをチェックしましょう。

1. 建築年を確認する

まずは建物の建築年(建築確認申請日)を確認します。登記簿謄本や建築確認済証で確認できます。1981年6月1日以降であれば新耐震基準です。

2. 建物の形状をチェック

建物の形状も耐震性に影響します。以下のような建物は要注意です。

  • L字型やコの字型:形状が複雑な建物は、地震時にねじれが生じやすい
  • 1階が駐車場(ピロティ構造):1階の壁が少ないため、揺れに弱い
  • 大きな吹き抜け:床の剛性が低下する可能性がある

3. 基礎の状態を確認

基礎にひび割れ(クラック)がないか確認します。幅0.5mm以上のひび割れや、斜めに走るひび割れは要注意です。

4. 壁のバランスをチェック

窓が多く壁が少ない面があると、地震時にその方向に倒れやすくなります。建物の四方に均等に壁があることが理想です。

5. 増改築の履歴を確認

増改築によって構造バランスが崩れている場合があります。増改築の履歴がある場合は、構造計算が行われているか確認しましょう。

耐震診断の種類と費用

建物の耐震性を正確に把握するには、専門家による耐震診断が必要です。

一般診断法

図面と目視による簡易的な診断です。費用は5〜10万円程度、診断期間は1〜2週間程度です。まずはこの診断で大まかな耐震性を把握します。

精密診断法

壁の内部や基礎の状態まで詳しく調査する診断です。費用は15〜30万円程度、診断期間は2〜4週間程度です。補強工事を行う場合は、この診断結果をもとに設計します。

耐震診断の補助金

名古屋市では、旧耐震基準の木造住宅を対象に、耐震診断費用の補助制度があります。診断費用の9割(上限4.5万円)が補助される場合もあります。LIFIXでは、補助金申請のサポートも行っています。

耐震補強工事の方法と費用

耐震診断の結果、補強が必要と判断された場合の工事方法と費用相場をご紹介します。

主な耐震補強工事の方法

1. 筋交い(すじかい)の追加

壁の中に斜めの補強材を入れる工事です。費用は1箇所あたり10〜20万円程度。比較的低コストで効果が高い方法です。

2. 構造用合板の設置

壁に構造用合板を張り付けて強度を高める工事です。費用は1箇所あたり15〜25万円程度。筋交いと併用することも多いです。

3. 基礎の補強

基礎にひび割れがある場合や、無筋コンクリート基礎の場合に行います。費用は50〜150万円程度。建物全体の耐震性を高めるために重要な工事です。

4. 接合部の補強

柱と梁、柱と土台の接合部を金物で補強する工事です。費用は1箇所あたり1〜3万円程度。多くの箇所を補強する必要があります。

5. 屋根の軽量化

重い瓦屋根を軽い金属屋根に葺き替える工事です。費用は100〜200万円程度。建物上部が軽くなることで、地震時の揺れを軽減できます。

耐震補強工事の費用相場

工事内容費用目安工期目安
部分的な補強50〜100万円1〜2週間
標準的な補強100〜200万円2〜4週間
大規模な補強200〜400万円1〜2ヶ月

耐震リフォームで使える補助金・減税制度

耐震リフォームには、様々な補助金や減税制度が用意されています。

耐震改修補助金(名古屋市)

名古屋市では、旧耐震基準の木造住宅を対象に、耐震改修費用の一部を補助しています。補助額は工事費の2/3(上限90万円)となっています。

住宅耐震改修特別控除

耐震改修工事を行った場合、所得税から最大25万円が控除されます。工事費用の10%が控除対象となります。

固定資産税の減額

耐震改修工事を行った住宅は、翌年度の固定資産税が1/2に減額されます(1年間)。

補助金を最大限活用するコツ

補助金は予算に限りがあり、年度途中で終了することもあります。また、申請から交付決定まで時間がかかるため、早めの相談がおすすめです。LIFIXでは、補助金の申請サポートから工事まで一貫してお手伝いしています。

LIFIXの耐震リノベーション

LIFIXでは、中古住宅の購入からリノベーションまでワンストップでサポートしています。耐震性についても、以下のような対応が可能です。

  • 物件選びの段階で耐震性をチェック:購入前に建物の耐震性を確認し、補強が必要な場合は費用を含めてご提案
  • 耐震診断の手配:信頼できる専門機関による耐震診断を手配
  • 補強工事とリノベーションの一体化:耐震補強とリノベーションを同時に行うことで、コストと工期を最適化
  • 補助金申請のサポート:複雑な補助金申請もお任せください

中古住宅の耐震性が気になる方へ

「この物件、耐震性は大丈夫?」「補強工事はいくらかかる?」
そんな疑問にお答えします。まずはお気軽にご相談ください。

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