こんにちは、建築士の林です。内覧に同行すると、お客様からよく聞かれる質問があります。 「この壁、取れますか?」今日は、内覧時に使える簡単なチェック方法をお教えします。
まずは「叩いてみる」
一番シンプルな方法は、壁を軽く叩いてみることです。 音の違いで、ある程度の判断ができます。
🔊 コンコン(軽い音)
中が空洞=間仕切り壁の可能性が高い
→ 撤去できる可能性あり
🔊 ゴツゴツ(重い音)
コンクリートや構造材が入っている
→ 撤去は難しい
⚠️ 注意点
ただし、これはあくまで「目安」です。軽い音がしても、 中に配管や電気配線が通っていて撤去が難しい場合もあります。 最終的な判断は、必ず専門家に確認してください。
図面があれば一発で分かる
マンションの場合、管理組合に「竣工図面」が保管されていることが多いです。 図面を見れば、構造壁(躯体壁)と間仕切り壁の区別は一目瞭然。
図面の見方
- 1
太い実線で描かれた壁
= 構造壁(コンクリート)。絶対に撤去できません。
- 2
細い線や二重線で描かれた壁
= 間仕切り壁。撤去できる可能性が高いです。
- 3
PS(パイプスペース)の表記
= 配管が通っている場所。移動は基本的にできません。
「ラーメン構造」と「壁式構造」
マンションの構造には大きく2種類あります。 これを知っておくと、リノベーションの自由度が分かります。
🏢 ラーメン構造
柱と梁で建物を支える構造。室内の壁のほとんどが間仕切り壁なので、間取り変更の自由度が高い。
※ 中高層マンションに多い
🏠 壁式構造
壁で建物を支える構造。室内の壁も構造壁であることが多く、間取り変更に制限がある。
※ 5階建て以下の低層マンションに多い
💡 鈴木のワンポイント
「壁式構造だからリノベできない」というわけではありません。 構造壁を活かしたデザインや、壁を残しながらも開放感を出す工夫など、 プロならではの提案ができます。諦める前に、ぜひご相談ください。
内覧時にチェックしておきたいポイント
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天井の梁の位置 - 梁が出ている場所は構造壁がある可能性大
- ✓
壁の厚み - ドア枠の厚みを見れば、壁の厚さが分かります
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コンセントの位置 - 壁の中を配線が通っている証拠
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水回りの位置 - 配管の関係で移動に制限がある場合も
まとめ
壁を叩くだけでも、ある程度の判断はできます。 でも、「この壁を取りたい」という具体的なイメージがある方は、 ぜひ内覧に私たち専門家を同行させてください。 その場で「できる・できない」をお伝えできますよ。
